研究会の紹介

研究会について

広島クマタカ生態研究会は、1982年の設立以来、地道に研究活動を行ってきました。
1992年に発表した研究結果で、国内外でその実績が認められました。以来わが国の生物関係のNGO(非政府組織)の代表のひとつとして、環境庁のシンクタンクとして、わが国のクマタカの研究、保護活動の中心的役割を担っています。

調査風景

主な活動内容

会員ごとに実施しているクマタカの繁殖状況のモニタリングをはじめ、クマタカを中心とした生物の多様性の高い生態系の保護のため、以下のような幅広い活動を行っています。
・生態解明のための合同調査
・各地の生態状況・生息環境の調査
・シンポジウムの開催
・一般への啓発
・保護推進のための調査・研究
・研究成果の学会や研究誌等への発表
・保護のための他機関との連携
・保護のための行政への提言・広報
・具体的な保護施策の実施

主な実績

1992・研究誌に研究成果を発表
1993・「広島県版 レッドデータブック」の作成に協力(~1995)
1994・研究誌に研究成果を発表
1995・全国に呼びかけ、「第1回 クマタカシンポジウム」を開催
1996・WWF((財)世界自然保護基金日本委員会)からの助成金交付決定(以後継続)
・「第2回 クマタカシンポジウム」を開催
・環境庁の猛禽類保護マニュアル
「猛禽類保護の進め方」の作成に協力
・新潟県奥只見で、クマタカの生態調査の指導を実施(他に数県指導。以後継続)
1997・「第1回 広島県生物環境会議」を開催
・「クマタカの生態 第1号」(クマタカの研究報告書)を出版
・クマタカを用いた環境教育の出張授業を開始
・国の希少猛禽類調査事業(クマタカ)を実施
1998・「クマタカの生態 第2号」を出版
・日本鳥学会大会(九州)で、クマタカを題材に猛禽類の保護の自由集会を主催(第1回)

1999・日本鳥学会大会(東京)で、第2回 猛禽類保護の自由集会を主催 (タイトル:クマタカやシマフクロウなどの希少猛禽類の保護の手法と、その進め方について考える)

2000・クマタカの20年間の繁殖成功率の変化(急激な減少)について、各マスコミに情報提供を行なう (環境庁記者クラブ:7月14日)

今後の活動

これまでの調査地域での、モニタリングを重視した調査の継続に加え、未調査地域での調査や新たな営巣場所の発見などを行います。
そして、これらの研究結果をもとに、科学的データにもとずき、クマタカとクマタカに代表される豊かで多様性の高い生態系の保護と管理を実践するNGOとしての役割を、将来的に担っていきます。

広島クマタカ生態研究会
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