飯田 知彦 のPROFILE

概略



 1967年生まれ。広島県竹原市出身。
 生態学者。
 九州大学大学院 生物資源環境科学府 森林資源科学 修了。農学博士。
 環境省委嘱希少野生動植物種保存推進員。


 鳥類・生態系研究者。
 日本初のクマタカでの学位取得者。
 環境省、地方自治体、企業などで、クマタカや希少鳥類、希少生物などの
保護検討委員やアドバイザーなどを多数務める。

 広島県教育委員会 非常勤講師




専門

 鳥類生態学
 保全生物学
 生物多様性の維持




受賞歴


 2015年  平成27年度 「みどりの日」自然環境功労者
          環境大臣表彰
          (クマタカ・ブッポウソウ・カンムリウミスズメ・ヨタカ等
           希少鳥類の生態研究とその保護の実践を行い、
           具体的な成果をあげたこと)

 2011年  第6回 国際2匹目のどじょう賞
        (日本版イグ・ノーベル賞)
        環境・自然保護部門 (ブッポウソウの保護)

 2008年  文化財保護 (自然環境保護部門)
       (社)日本善行会 (内閣府の管轄組織)

 1982年 日本学生科学賞 科学技術庁長官賞 (個人受賞)

 1982年 広島県科学賞 特選 (個人受賞)




所属学会

 日本生態学会
 日本鳥学会
 など




学会等での活動

 日本生態学会 自然保護委員 上関アフターケア委員




所属組織

 日本鳥類標識協会
 広島クマタカ生態研究会(代表)
 ブッポウソウネットワーク(代表)
 など




主な出演番組

 NHK総合 日曜日19:30〜20:00(19:58)

 「ダーウィンが来た」
 2014年 9月14日 「謎の鳥 ヨタカ」
 2012年10月28日 「森の宝石 ブッポウソウ」





解説


 主要な研究対象の鳥は、クマタカ、ブッポウソウ、カンムリウミスズメ、ヨタカの4種類
であるが、陸の鳥から海の鳥まで幅広い。近年はオオミズナギドリの研究も行っている。
 これら4種以外の鳥も積極的に研究しており、基本的にどのような鳥の話でも
可能である。

 研究者として、自分でわからないことはわからないと、またわかっていないことは
わかっていないと、推測の話は推測であるとはっきり区別して話す(相手に伝える)
ように心がけている。


 専門は、鳥類生態と、生物多様性保護のための保全生物学。
 研究では常に、人間に最も身近な動物である鳥類を、自然界・生態系を代表する
生物としてとらえ、人間と鳥類(生態系)の共存を考えている。

 鳥類と生態系の研究歴も長く、鳥以外でも、主に虫と植物に関しての研究を中心に、
植物と動物の関係についての研究を行っている。
 都市の生態系についても研究しており、そのため近年、人間と自然との関係に関して
の講演依頼も多い(そのため近年「鳥類・生態系研究者」と自己紹介することが多い)。

 講演では、上記3種類の鳥に関してが多いが、それ以外でも鳥類と生態系、それに
生態系と人間との関係などに関しての講演依頼も多い。

 幅広い知識と軽妙な話術をいかして、難しい内容の話を、事前知識のない小学生から
高齢者まで、理解できるようにわかりやすくかみくだいて、どんな話でもできる
高いプレゼン能力が好評である。


 風力発電についても詳しく、鳥との共存について模索しており、日本で最初の
風力発電と鳥の共存問題が起こった約10年前から、共存についてのアドバイザー
として関与している。なんとか鳥との共存ができないものかと考えている。


 すべてを網羅する最も大きな研究テーマは、「野生動物と人間の共存」で
あり、すべての研究は、基本的にはこれをテーマにして行われている。


 バードウオッチングや自然観察の指導なども行っているが、生態系の研究や
人間と鳥との関係などについての深い知識をバックに話をするため、識別だけ
ではなく、鳥と人間との関係などさまざまな生態系の話ができるため好評である。


 長年巣箱に関しての研究も行っており、巣箱づくりでも講師として招かれることが
ある。特に「飯田式巣箱」と呼ばれる構造のものを開発しており、シンプルで頑丈な
構造の巣箱が比較的低コストで作成できることから、広まりつつある。巣箱に関して
の日本で唯一の専門書も書いている。


 その他、市民活動歴も長く、自然保護関係での環境保護活動で大きな成果を
あげている。そのため、自然保護関係の市民活動のアドバイザーなども行って
いる。

 市民活動としては、バードウオッチングを中心に自然観察の指導を行うことが多く、
そういった自然観察とその後のゴミ拾いなど環境保護活動とを一緒に行うような
イベントを企画し、実施することが多い。





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